NHKからの回答
第15話
2015年7月下旬、NHK名古屋技術と名乗る人から電話があった。
「一度お宅を訪問させていただき、説明したい。」とのこと。
2015年8月上旬(日にちは忘れた)来訪。
【本宮山中継所から送信されているFM放送の歪み混入について】
私が指摘した通り、名古屋から放送されている82.5MHzを本宮山で受信して85.3MHzに変換し再送信しているが、本宮山の82.5MHz受信波にはマルチパスの信号が入っていることを確認した。
マルチパスが起きている原因は、名古屋駅周辺に建っている高層ビルに電波が反射しているそうだ。
放送法上歪み率は上限2%となっており、そこまでは達していない。
【私が提案した対応策について】
NHKへ送ったレポートには、素人なりの改善案を3点ほど書いた。それに対して
改善案1)本宮山の82.5MHz受信用アンテナの多素子化
レポートを送った時は何素子のアンテナで受信しているのかわからなかったので、8素子なり10素子位のアンテナで指向性を高めた対策を提案。
回答)
現状は5素子である(レポートを送った後に再度本宮山へ行っており、5素子ということは知っていたが)。8素子に変えても名古屋の送信所と駅高層ビルの位置関係からして改善されないだろうと、マスプロアンテナのカタログを見せられ、説明を受けた。
本宮山の受信アンテナと思われる。業務用のいかにも頑丈そうな5素子アンテナが複数見られる。
改善案2)
本宮山の受信用アンテナの位置を変更する。
数m位置を変えるだけで、劇的に変わる可能性はないか。
回答)
本宮山の受信アンテナは2系統ある。切り替えてみたが変わらなかった。
改善案3)
本宮山の受信設備にマルチパス対策付きの受信機を使う。アキュフェーズの高級チューナーにはマルチパスをキャンセルできる機能がついている。
回答)
業務用の受信機にはマルチパス対策機能が付いた物は無い。民生品チューナーを使うことは出来ない。
【受信側での対策】
名古屋からの放送波を受信した方が改善する可能性があるということで、当日5素子アンテナとスペクトルアナライザ(だと思う)を持ち込んで測定をしたいとの申し出を受けた。
1 我がマンションの南側にはビジネスホテルが立っており、そのビルの反射波を受信する。
実際に5素子アンテナを南側ベランダに立て、受信測定してみたが、満足の行くレベルではなかった。
2 北側共用(解放)廊下側での受信
本宮山からの放送波を受信したところ、電波自体にはマルチパス成分は見られず。綺麗な波形となった。つまり、本宮山からまともな放送(歪みの無い)さえ送られれば、マルチパスの無い状態で受信できるはずである。
名古屋からの放送波を受信すると、南ベランダでの受信に比べ、マシな波形となっていることを確認した。しかし、共用廊下にフルサイズの5素子アンテナを設置することは無理な話である。
NHKの回答総括
本宮山中継波に歪みが入っていることは確認できたが、2%以内のため、すぐに対策を行う必要があるレベルでは無い。
このようなレポート付きの受信相談が寄せられたのは初めてである。こういう問題があるということは認識したので、将来的に何か改善できないか検討したいと思う。
私なりの解釈
「2%以内なんだから問題ない。面倒くさいから改善を検討すると言っておこう┐(´〜` ;)┌」
と捉えた(` ^’)凸
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